今日（2日前）のハワイの新たな感染者は51人、オアフ島で28人、ハワイ島で4人、マウイ島で18人、モロカイ島で１人が確認されている。これまでの感染者数の合計は28,208人となった。新たな死亡者は1人、死亡者合計は451人。オアフ島：22,291、ハワイ島：2,328、マウイ島：…… more 2,443、カウアイ島：186、ラナイ島：108、モロカイ島：282011年2月に始まったホノルル鉄道の建設、当初の計画では2019年に工事が完成して営業していなければならない。10年以上経った今もホノルルには電車が走っていない。工事が半分ほどしか完成していないからだ。先週ベレタニア通りをパトカーの先導で大型のトレナーが通り過ぎて行った。一両の列車だった。カリフォルニアからホノルル港に届いた車両の一両だったのだろう。鉄道建設（HART）トップのアンドリュ・ロビンCEOの3年の契約が年末に更新されず、実質の解任だった。サンフランシスコなどで鉄道建設の経験のあるアンドリュ・ロビン元CEOは破格の待遇で期待されてきたが、元ホノルル市長と最終的には喧嘩別れになってしまった。建設費を大幅に抑えるために2年の月日をかけて決定した第3セクターだったが、アンドリュ・ロビンCEOが提示したのが予想を超える建設費の増加だった。元市長が憤慨して、第3セクター案を白紙に戻すと言うのも無理もない。結局すぐに、第3セクター案は破棄された。2年が無駄に終わった。年始からロリ・カヒキナCEOがトップになっている。カメハメハ高校、ハワイ大学土木工学科を卒業した地元のハワイアンの女性だ。元CEOと違って鉄道建設の経験がないものの、長くホノルル市の土木工事の大事業などで指揮に携わってきたのが買われたようだ。この10年でトップが7回も変われば鉄道事業が上手くいくはずがない。今ままでの6人は鉄道建設で実績のある州外の専門家だったが、7人目の現CEOは上手く鉄道事業を進めていけるのだろうか。7代目のロリ・カヒキナCEOがトップになって建設が止まった。複雑に高額の利権が絡んだいくつものコンサルタントや建設会社を解約し、事業の見直しが始まったのだ。そして水曜日発表されたのが、110億ドル（約1.2兆円）まで上昇した鉄道建設の総工費が30億ドル足らないことだ。10年前の計画では52.6億ドルで建設が完了するはずだった。カリヒで始まった中途半端な高架足の建設（マルカイ前）が中止されている。建設中のディリングハム通りの地下にはハワイカイまで通じる大きな水道管にガス管、下水道、道路脇には高圧電線が走っていて、掘り返してすべての見直しが必要なのだ。現在それを避けるために、工事が中止され山側に鉄道を変更する計画が検討されている。マルカイ前の何本かの高架足は記念塔になる可能性がある。昨年末ホノルル元市長が、鉄道建設完成は12年後の2033年になるだろうと発表した。ハワイ大学の専門家は、建設費用の見積もりは楽観視しすぎだと発言している。総工費はさらに増大すると予想している。とりあえず、年末から来年にはカポレイからアロハスタジアムまでの一部開通は実現しそうだ。長期にわたり観光客がゼロに等しいハワイは、大幅な税の減収は免れない。世界が変わった今、ハワイも変ることが必要とされる。新CEOは何が何でも鉄道建設を完成させると主張しているが、28％もの建設費の不足はどうするのだろう。10年で2倍になった建設費が12年後にいくらになるか想像もできない。ハワイは変わらないと、未来には険しい道が待っている。＊アメリカ合衆国の人気ブログランキングに参加しています。クリック応援よろしくお願いいたします。アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ  close

迷走するホノルル鉄道建設