今日（2日前）のハワイの新たな感染者は234人、オアフ島で138人、マウイ島31人、ハワイ島で54人、カウアイ島9人が確認されている。これまでの感染者数の合計は41,303人となった。新たな死亡者は2人、死亡者合計は534人。オアフ島：30,047、マウイ島：5,009、ハワイ島…… more ：3,839、カウアイ島：531、ラナイ島：117、モロカイ島：81ホノルル高速鉄道輸送機構（HART）は、建設中の鉄道システムについて、今年末までにはカポレイとアロハスタジアムの区間での運行を開始する可能性があると発表しているが、ホノルル市民は誰もその可能性を信じていない。本来は2018年に全面開通しているはずだ。一部開通に向けてテスト運行が毎日行われてきたが、また問題が起きて中断されている。ホノルルの列車は運転手がいない無人自動運転車で、テスト運行中に列車の乗降ドアが開くというトラブルが発生した。テスト運転中のトラブルでよかった。大勢の客が乗っていて乗降ドアが開いたらとんでもないことになっていただろう。ドアにもたれかかっていた乗客が転落して大事故になっていたかもしれない。電車は動いている間はドアが開いてはいけない。現在オアフ島にある17車両をすべて点検して、原因究明がされることになっている。今年初めには路線が交差する12か所のジャンクションで線路が車輪よりも0.5インチ（約1.3cm）広いことがわかり、改善策が現在検討されている。大まかがまかり通ることはハワイではよくあることだが、人員輸送の安全にかかわる鉄道では大まかは許されない。1964年の東京オリンピックに間に合わせるように東海道新幹線が開通した。東京と新大阪の515.4kmの路線距離の鉄道建設が完成するのに要した年月はわずか5年6カ月足らずだった。長いトンネルも橋もない、わずか32kmの鉄道建設に四苦八苦しているのがホノルル鉄道建設だ。建設開始から10年以上経っても完成の見通しが立たない。完成させるには楽観的に見ても、少なくともさらに10年の年月と更に多くの建設費用が必要になりそうだ。ホノルルの鉄道は名前だけは高速鉄道だが、32ｋｍの間に21の駅の建設が計画されている。単純計算で1.5kmおきに駅に停車することになる。平均運行速度は時速48 kmで運行される。高速鉄道とは程遠い各駅停車の鈍行鉄道である。鉄道建設も走行速度も鈍行だ。今月になってホノルル高速鉄道輸送機構（HART）の取締役会長が突然辞任した。任期は2023年まであったが、ホノルル市の鉄道社債の販売（約321億円）による利益享受の疑いの問題が表面化したからだ。ハワイの巨額の公共事業には、群がる利権者が絶えない。未だに空港から先の建設会社も決まらず用地の買収も終わっていない地域もあるホノルル鉄道、人口が密集するダウンタウンをどうやって鉄道を通すのだろう。わずか95万人のオアフ島の巨大プロジェクト、鉄道建設の未来は決して明るくはない。コロナが世界に蔓延する最悪の状況はハワイに味方してくれない。長期にわたり観光客が大幅に激減したハワイは、大幅な税収の減収は免れない。世界が大きく変わった今、ハワイも変ることが必要とされる。何が何でも、いくらかかっても鉄道建設を完成させるというプランを考え直す時が来たのかもしれない。トップ画像は、鉄道の終着点になりそうなカリヒ地区ミドルストリート駅とバスターミナルをつなげる通路の建設現場。列車はこの終着点で折り返し、空港を経由してカポレイに戻ることになりそうだ。＊大谷翔平　1打数無安打3四球1盗塁　明日はホームランの予測＊2つのブログランキングに参加しています。クリック応援よろしくお願いいたします。にほんブログ村アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ close

ホノルル高速鉄道は鈍行鉄道