「ハワイはアメリカであってアメリカではないからね。」ある会話の中でそんな言葉を言っていた人がいて、ほぉ～これは納得！と思ったことがありました。それは良くも悪くもさまざまな分野で感じることが多いのですが、まぁアメリカは州によって法律も文化も気候もさまざま。それぞれ国が違うくらい異な…… more りますからね。西海岸と東海岸、カナダ付近とメキシコ付近、居住区や所得格差などはなんとな～く想像もできます。とはいえアメリカ本土とハワイは何千キロも離れていますから、歴史も大きく違えば人種も変わります。医療だって日本よりも先進のところもあれば、まるで時代遅れのところもありますし、アメリカそしてハワイは幅が大きいのも特徴ですね。地縁がないからもういろいろ運ですよ。日本の歯の治療やコンタクトレンズの質をずさんだね、と言われた人も何人かいたし、でもハワイに来てひどい目にあったっていう人もいるようです。歯医者はどこの国も同じなのかなぁ。コンビニより多いくらいだし。世代にもよりますが、ハワイを日本基準にして訪れる人やアメリカ本土の世界を描いている人が多く、それと現実の差が気になって溝ができてしまう人も少なくありません。その差をプラスにとらえられる人もいれば、マイナスにとらえる人もいます。例えばアミューズメント施設アメリカ本土のアミューズメントやテーマパークなどと比べるのはどうかと思いますが、まずハワイには常設の遊園地がありません。移動遊園地となります。プールや海にまつわるアミューズメントやゲーセンがありますが、受動的な娯楽という面では選択肢が少ない環境です。ただ、本土にはないお金や技術では作れない自然や気候などは身近に無料で楽しめます、という風にとらえられる人もいます。アメリカであってアメリカでないハワイで良い点はなんとなく想像できるかと思います。なので今回は日常で感じるアメリカ本土との技術的な違いを書いてみようかと思います。ワイヤレス充電アメリカでは充電はワイヤレス(コネクタ不要)が普通になってきています。例えばスタバでは携帯をテーブルに置いておくと自動で充電されます。車だってワイヤレス充電の時代。将来は宇宙から電気を飛ばす技術まで進められていて、アメリカ本土は充電器、充電所いらずという未来像でしょうか。停電すら起こりうるハワイの生活では考えられません。都市部の電線には外部や宇宙からの電磁波攻撃などを防ぐ対策がすでに施されていて、こういうところは本土は徹底されていますよね。自動運転車の自動運転技術がずっと進んでいます。アメリカ本土の道路インフラの違いが顕著なので導入しやすい面もあります。もちろんアメリカ本土でも車は消耗品でしかなく、走るかなぁ～っていう車すら多いのであんまり感じませんけれど(笑)。ハワイはドアのない車とか窓ガラスのない車も走っていますし。AIアメリカ本土と言えば、ドローンや自動AI掃除機ルンバのようなAI好き。アメリカのAmazon社内での風景をご存知の方もいるかと思いますが、注文が入ってから自動でロボットが倉庫内を移動して、自分で商品を持って来て発送業務の多くをこなすAI自動システムが導入されているようです。お店では店員がいなくてAIが受け付けてくれるところも増え、まぁこの国を見てると日本の将来がわかりますよね。将来どの職業が無くなっていくとか。日本でもロボットホテルのようなものが話題になっています。マジックバンドRFIDシステムアメリカのウォルトディズニーワールド(WDW)ではマジックバンドと呼ばれる腕に付けるチップにより、訪れるゲスト(お客さん)はオンラインでつながっています。ファストパスも3つくらい事前に取れてオンラインまたはタッチレス、気が向いたら変更も可能。レストランもオンライン、お土産も現金やカード不要、もちろん入園もファストパスの確認もカードや紙など不要。ホテルの会計やルームキー、近くのアウトレットのディズニーストアなど、東京23区の山手線より広い範囲内での行動は何もかもが財布や鍵いらずというシステム。何が良いの？といえば、とにかくTDRより園内で並ばないで多くの人が平等に楽しめる！ということ。もちろん普通に入る場所は並ばなきゃいけないのだけれど。余談ですが、EPCOT構想というか、学・職・住・遊すべてが同じ空間で済んでしまう世界に近いものがここに作られそうな勢いのダイナミックさがあります。そういったシステムもハワイでは本土と違います。ちなみに日本ではPCやオンラインシステムに慣れていない方が多く、またプライバシー(データ収集に使われる可能性)を気にする方が多いため、今後も導入はされないかもしれません。オンラインシステム何十年も前から子どもの授業もオンラインシステム。授業のカリキュラム管理はもちろん、遠方の生徒はオンラインでの授業などもできます。それが小学生から行われています。これは子どもだけでなく多くの場面でハワイでも利用されているようです。ただ、アメリカ本土もハワイも幅が広いです。先ほどの歯。私がハワイの歯医者にかかった時、日本では見たことのない最新の機械でじっくり1対1で治してくれ、最後に歯の白い素材でコーティング。不快なことが無くまったく痛くなかったというのが衝撃的でした。仮治療とかではなく日本で見てもらってもまったく問題ない。かかった治療費は滞在ビザの保険がきかず総額100ドル(1万円くらい)。待たずに1日で終わり保険無しでこの値段だと、何回も通う日本の治療の保険無し合算より安いという衝撃。どういうこと？日本の情報と違う！噂と違う。保険きかず同情された？こういうところもハワイだな。インフルエンザのワクチンも無料だったし。きっとそうかな。今も謎です。もちろんその逆の体験をされる方もいるかもしれません。ただ予約までは1週間以上かかりました。こういうところは日本のようにすぐ見てもらえるのは安心です。ちなみに子どもの予防接種は日本だと何回も受けなければならないけれど、欧米は6種混合ワクチンなども出ていて1発で終わるとか、完全体制の無痛分娩システム、徹底した産後のメンタルケアや男性が育児を当たり前に行っている(育児できる環境)など、子育ての面ではハワイ(アメリカ)の方がいいかなっていう分野ももちろんあります。しかしながらハワイでは多くは先進技術や先進工学が不要、もしくはまだあまり普及されていません。これを「遅れてる」「不便」ととるかそうでないかはその人の見方や価値観によると思います。不便と思わない暮らしかつてスマホも携帯電話もない時代に、電車の時刻表を紙で持っていて、それが不便だと思っていた人はいるでしょうか。例えば、日本ではカーナビが主流ですがアメリカにはカーナビはあまり付いていません。日本から訪れる人は「遅れてる」と言います。それはGoogleさん本家がすべて無料で最新情報を提供してくれるから、Uberもタクシーも大きなタブレットやスマホを車に付けてすべて履歴も管理されています。どこにどの車が走っていて、呼んだら何分後に自分のところに来るかがお客さんにも一目でわかります。アメリカではCDもカセットと同じくらい年代物扱いです。どこにでもUSBでつなげられたりオンラインだったりで、物理的な作業がありません。でも私達日本人にとってはカーナビは当たり前の装備で慣れているし、CDってなんかよくないですか？オンラインで物が手元にない買い物より、私はCDで買い直したいくらい。それってアメリカ人にとって不便でムダかもしれないけど、日本では普通のことで不便で古いと感じる人はそういないのでは？(若者はそうじゃないかもしれないけど)。かつてウォルトディズニーは「人の手から人の手へ」を徹底していました。逆にアメリカは未だに自動ドアが普及しておらず、先の人が後ろの人にドアを開けておいてあげる、などの文化が根付いています。そういうのがあるのかな、それとも防犯上かな。このご時世で暖炉を使っているお家も多いです。ディズニーでも、便利な自動販売機は設置せず氷で冷やしてドリンクを販売していますよね。そういう感じで未だハワイでは不便ながらも人と人との接触が盛んです。それってもともと世界共通だった気がします。アメリカ人はすれ違いざまや知らない人とわきあいあい話すの大好きなので、多少無人化自動化しても問題なさそうですけれど、ハワイの「アロハ」はロボットに言われても嬉しくない。ハワイにいる人たちにとって、この離れた島を外国の基準に強制され続けて変わっていくのは、便利で良いかもしれないけど2度と戻らない世界を失っていることでもあります。その人の手から人の手へ、は一度スマホやAIがやってしまえば二度と人に手伝ってもらう必要がありません。日本のサービス業 (おもてなし)や細かい職人技術だって無くなってしまう時代がきてもおかしくない、そういうことです。それを大切にしなきゃ。良いところ悪いところどちらもあるのは日本を含め世界共通だと言っている人もいましたが、そういう人がハワイでも日本でも充実した生活を送っています。本当に爽やかで憧れます。視点がネガティブにセットされると悪いところしか見えなくなります。私の周りにはハワイに来てグチグチグチグチ愚痴をこぼす人が本当に多かったです。そもそもハワイに何を求めているのか、ですよね。日本にいつだって帰れるなら、そしてもし自分で選んでハワイにいるのなら、この時くらいハワイの世界に合わせて生活してみてはいかがでしょうか。 close

アメリカであってアメリカでないハワイ