こんにちは。みなさんはファーマーズマーケットやスーパーで生野菜を買ってサラダにして食べたことがありますか？例えばホールフーズ (Whole Foods) のサラダバー。生野菜をたっぷり入れても重さがあまり変わらないので、軽い野菜をごっそり詰め込んでランチに食べたことがあります。そ…… more こで出くわしたのがちっちゃいイモムシくん。そうそう、ハワイ、アメリカではオーガニックをメインに扱うお店が多く、ホールフーズもそのひとつです。アメリカのUSDAオーガニックとは育てるうえで関わるすべてのもの (土壌や土になるための雑穀やたい肥、水など)に3年以上農薬や薬品、化学肥料などを一切使用していない純粋な栽培のことをいいます。ちなみに日本のオーガニック有機野菜は「化学肥料ではなく有機肥料で育てた」ことをうたうもので、農薬使用OKなのでちょっと意味が違います。さらに無農薬と言っても実際は残農薬が無い期間に収穫など、なにしろ日本の場合法律がまだまだグレーすぎること。生卵が食べられるのは純粋に新鮮だからとか環境が良いからだけというわけではなく、それなりにアレなので、日本でも一時期問題になりましたよね。無知って幸せなんだと思った瞬間です。日本の怖いところは目に見えないもので今すぐに影響があるものではないものです。そのかわり野菜がものすごく整っていてきれい。そして海を渡ってくる輸入物は防腐剤という見えない物質がたっぷり。さらに添加物に関しては他国では禁止されているものも使用可能で、アレなものは「調味料アミノ酸」という使い勝手の良い書き方も可能。添加物数は世界一と言われるほどです。ご存知、日本のマクドナルドのポテトはアメリカでは販売できません。「でも平均寿命も世界一でしょ？」基準があいまいな国の統計・・・信じるほうが幸せです・・うん。そもそも大震災があっても「平均」寿命が伸びるってすごい・・・。※平均寿命の算出方法は国によって異なるそうです。(もうほとんど愚痴。)アメリカの怖いところは虫との遭遇確率が高いこと。そして野菜が虫に食われていて見栄えがものすごく悪いこと。輸入物は日本と条件は一緒。たとえばアメリカで日本産とうたっても、輸入であることに変わりはありません。むしろ日本産は海外からは敬遠されがち。これも実際のところどっちもどっちなんですよね。農家や本格料理人の方が「虫も食わない野菜は食うな。」「売るための野菜は自分らは食べない。」「農薬や化学肥料を使わないとあんなに形が整った野菜は不可能。」というほど。見栄えを気にする私たち日本人には、アメリカのスーパーでは理解しがたい見栄えのものが売られています。日本の常識からすると「美味しくなさそう」と感想を持つ方がいます。しかしアメリカ人にとってこれが「新鮮で美味しそうな野菜や果物」となるのです。野菜に虫がいることは良いことと思おうホールフーズに限らず、ハワイではサラダにイモムシくんがいることはたまにありますが、その程度は見つけたらちぎって小鳥にあげて、食べたら食べたでOKにしましょう。ピュアな証拠ですから。日本でも私たちが農家さんから買った産直野菜にはかなり虫がいます。これは農薬を使っていないか、使っても少しだからという証拠です。売り物にならない野菜だけど安全で美味しいっていう。日本にだって新鮮で安全な野菜はいっぱいあるのです。逆に言えば形がきれいで虫喰っていない野菜は農薬がたっぷりなんじゃないかと疑ってしまいます。薬品使っていても誰にもバレないし、日本だと虫食い野菜は絶対売れないからね。私たち夫婦は主にファーマーズマーケットで野菜を仕入れていました。その中でも虫出現率ナンバー1はケールでした。ケールはね、細かい葉の際にいっぱいいる。水をためてじゃばじゃばいやってもなかなか虫が抜けてくれないんですよ。しばらく食べているときに見つけたときのブルーったらないですよ。1匹いるってことは…うわぁもう食べてるかも！私はね、ちっちゃいアリんこの集団を食べたことあるんですよ。美味しいから食が進んで食べ物も見ずに一緒に食べていたんです。もうここまでくれば海外住めますよ。でも、次第に農家の方々と同じ価値観になります。食べても害はないからね。良質なたんぱく質や！って。虫がいれば安全かどうかはまた別の話さて、今回の話はそんなかわいい話ではありません。日本でも沖縄などでは気を付けなくてはならないことがあります。いままで日本で売られている野菜や果物をちょっと薬品漬けのように書いてきましたが、実はそれがすべて間違っているとも限らない話です。生野菜に潜む見えない恐怖日本には見えない怖さがあると書きました。しかし同じようにハワイにも見えない怖さがあるのです。それが葉物を中心とした生野菜。犯人はカタツムリくんとナメクジさん。代表的なネームは「アフリカマイマイ」くんです。ごめんねマイマイくん。君らのすべてが悪いわけではありません。しかし彼らは感染病を引き起こす寄生虫を持っていることがあるのです。その感染病にかかった場合は死に至ることもあります。アフリカマイマイの恐怖アフリカマイマイくんについてはこちらで記事を書きました。さわってはダメ！ハワイの危険な生き物本来ハワイにはいなかった虫で、輸入食品などに卵が混ざってしまい、繁殖したのではないかという説があります。時には人間の女性のこぶし大ほどもあるナメクジやカタツムリで、雨あがりや湿度の高い場所で高頻度で出現します。彼らは繁殖力も強く、1日に数百匹もの子どもを産むこともあるそうです。彼らの武器はその艶やかなネバネバ。彼らの這った後にもそのネバネバに寄生虫が付着していることが多いようです。見た目では這った跡がわからない生野菜をよく洗わずに食べたら数週間後に時間差で入院という事例も少なからずあります。その病名が「広東住血線虫」。ホールフーズは大丈夫なの？生野菜バイキングを扱っているホールフーズ。こちらの野菜はスタッフが売り場でもシャワーで水洗いしています。本来このような危険があることが常識となっているハワイではなおさらみなさん気を付けているようです。あと怖いのはA型肝炎とウイルス性胃腸炎。これはウイルスなので洗っても取れませんし次亜塩酸ナトリウム (塩素) でもふかっけないと退治できません。予防法鮮魚によくいるアニサキスとちがうところは、よく噛んでも死なないところ。脳にも入り込むくらいですから小さすぎます。予防法はとにかく30秒以上水洗いです。くまなく洗ってあげるだけで良いそうです。一番簡単な方法は熱すること。沸騰したお湯通しでも良いし、調理してしまえば寄生虫はみんな死んでしまうそうです。心配し過ぎも良くない私たちは本当によく生野菜のまま食べたり、野菜や果物をスムージーにして飲んでいましたが、全く問題ありませんでした。そう、すべての野菜がナメクジ這っているわけではないし、すべてのナメクジが菌を持っているわけではありませんので神経質になりすぎないようにしましょう。 close

ハワイで生野菜やサラダを食べる時の注意と感染病予防の話